Windows 10ミニTips(628) Windows 11に備える - TPMを有効化する | マイナビニュース マイナビニュース マイナビ
「PC正常性チェック」の実行結果。「詳細情報」を押しても、Windows 11の公式ページに飛ぶのみで、具体的な原因は不明だ
ご覧のとおり「何が原因」で「何が足りない」のか不明瞭この上ない。海外のIT系情報サイトは、翌日に「PC正常性チェック」の更新を報じ、筆者環境でも実行前にプログラムのアップデートが走ったものの、メッセージ内容に変更はなかった(英語環境でのみ原因がわかるようになっていたようだ)。
そこで試したのが「WhyNotWin11」である。
WhyNotWin11は、Windows 11にアップデートできない要因を特定するOSS(オープンソースソフトウェア)で、これを試してようやくTPMが最大の要因であることが分かった。
使っているデスクトップPCを自作した際に有効化したつもりだったが、何らかの理由でUEFIの設定を変更してしまったのだろう。早速BIOS(UEFI)設定画面から変更を試みた。
このままWindows 10のサインイン画面を見られるかと思っていたが、そうは問屋が卸さない。ブルースクリーンが発生した。
停止コードは「MICROCODE REVISION MISMATCH」である。検索しても有用な情報にたどり着くことはできず、再びBIOS画面を眺めていると気になる項目が目にとまった。「Pending operation」である。説明文中の「リブート時にリスタート」が気になり、「none」から「TPM Clear」に変更することで無事サインイン画面が現れた。
残すところはCPUだが、現時点ではWindows 11は第8世代Intel Core以降、AMDは第2世代Ryzenがサポート対象となっている(Intel版リスト、AMD版リスト)。だが、第7世代Intel CoreやAMD Zen 1の対応も検証が進められているようだ。CPUおよびマザーボードの換装については、動作検証可能なWindows 11 Insider PreviewのISOイメージファイルが公開されるまで待とうと思う。
あくつよしかず1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。
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