Apple Watchだけじゃない。血中酸素飽和度も測定できるスマートウォッチ4選
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により、病状を判断する際の目安となる「血中酸素飽和度(SpO2)」という指標が注目されている。
血中酸素飽和度の測定には、指先に挟むパルスオキシメーターと呼ばれる機器を用いる方法が一般的だ。こうしたなか、フィットネスやウェルネスを目的としたウェアラブルデヴァイスにも血中酸素飽和度を測れる製品が登場している(ただし医療用途の精度ではない点はご注意いただきたい)。その代表格が「Apple Watch」で、「Apple Watch Series 6」(GPSモデル 50,380円)以降のモデルでは血中酸素飽和度を測定できるようになっている。
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血中酸素飽和度について簡単に説明すると、血液中に取り込まれた酸素を体内に巡らせる赤血球内のヘモグロビンと酸素がどの程度の割合で結合しているかを示す数値だ。多くの人の血中酸素飽和度は95〜99%ほどだが、90%を下回ると呼吸不全に陥るだけでなく、さまざまな臓器に十分な酸素が行き渡らない極めて危険な状態に陥っている可能性が考えられる。
その意味で、自分の身体がいまどのような状態であるのかを知る重要な指標のひとつになることや、コロナ禍という時世や健康に対する意識の高まりも後押しし、Apple Watch以外にも血中酸素飽和度を測定できるウェアラブルデヴァイスが増えている。そこで今回は、血中酸素飽和度を測定できるウェアラブルデヴァイスのなかから、非アップルユーザーも使いたくなるような製品に注目したい。
アスリートも納得の機能性ForeAthlete 745(GARMIN)
GPS機器やスポーツGPSウォッチで知られるガーミンは、ランナー御用達のウェアラブルデヴァイスのブランドのひとつだ。なかでも「ForeAthlete 745」(44,345円)は心拍数のほか、最大酸素摂取量(VO2Max)の最大値や、暑熱、高度適応状態を表示できるトレーニングステータスのほか、フィットネスやウェルネスでの利用を目的とした血中酸素飽和度の測定機能を「血中酸素トラッキング」として備えている。それらの数値によって疲労度やリカヴァリーまでの時間を可視化することで、パフォーマンスやフィットネスレヴェルの向上、そしてウェルネスライフをサポートしてくれる。
また、音楽配信サーヴィスとプレイリストを同期する機能やBluetooth接続に対応したワイヤレスヘッドフォンを使えば、スマートフォンなしで音楽を楽しめる。非接触型決済の「Garmin Pay」を使えば、現金やカードすら持ち歩く必要もない。
そして何よりもバッテリーのもちが魅力だ。スマートウォッチモードで最大14日間、トレーニングモードにしても設定によっては10〜50時間の使用が可能になっている。これならバッテリーの残量を気にすることなく、身体をトラッキングできるはずだ。