海リゾートが呼んでいる! vol.27【メキシコ/イェラパ】ヴェラナ | Stay&Travel | Safari Online
【メキシコ/イェラパ】ヴェラナ
メキシコのビーチリゾートといえば、カンクンやロスカボスが有名だが、太平洋岸のメキシコ中部に位置するイェラパは、次なるフロンティアといえるかも。ここには、海外の旅行誌やファッション誌がこぞって取り上げる、メキシコ屈指のクールなブティックホテル〈ヴェラナ〉がある。
その道程は、車とボートを乗り継ぎ、ラバの背中に荷物を預けて丘の斜面を登ること、約10分。木々に埋もれるようにして、10棟のハウスが点在している。ほとんどのハウスがヤシの葉で葺いた屋根で、石材や木を使ったセミオープンな造り。カラフルにペイントされた壁が、濃密な自然の中でパキッと映える。ベッドには蚊帳がシフォンのようにたっぷりとかけられ、快適さとロマンチックさを両立。各戸にはジャングルと海を一望にする広いテラスや、海からの風を届けるリビングがあり、自然を肌で感じられる仕様。リラックスモード満点の椅子をお気に入りの場所に運んで、じっくり景色を味わいたくなる。自然と共生した、このリゾートを手造りしたのは、LAからやってきた建築家とインテリアデザイナーのカップル。そう聞くと、調度品のコーディネートやデザインのセンスに、納得がいくはず。彼らはジャングルの開墾からはじめ、当初は自分たちの1軒のみを建設する予定だった。それがいつの間にか、プールやキチネット付きなど、デザインや趣向が異なるハウスが10棟に。地形や気候に合わせて、増やしていったとか。部屋の前に運ばれる焼きたてのパンの香りで目覚め、美しい風景のなかで瞑想やヨガなどをすれば、穏やかな1日に。なにもしなくてもいいし、海やジャングルへ繰り出してもいい。基本的に5泊以上だが、自分を自然の中へ解放するには、それくらいの日数が必要かも⁉
壁のないオープンな造りの“プールハウス”。木々に包まれたプライベートプール付き。2ベッドルームなので、グループやファミリーにおすすめ施設にはメインプールやレストラン、本格的なバーやスパもある。大自然の中でもWi-Fiや携帯電話は使用できる。ホテルのオープンは、11~6月の季節限定ジャングルに突き出したようなテラス。まるで宙に浮かんでいるようメキシコらしいマスタードカラーのミニライブラリー高床式の部屋が連なった3ベッドルームの“Vハウス”。どのハウスも個性的で選ぶのに悩む!? ちなみに右ページ上写真の“ブルーハウス”は、メインエリアから徒歩10分。1週間レートがあり、長期滞在も可能
How to Reach?メキシコシティなどの国内都市や米国、カナダからプエルト・バヤルタへ。ボカ・デ・トマトランへ車で約40分。ボートに乗り換え、イェラパまで約30分。リゾートの桟橋から、ヒルサイドを徒歩約10分。
こんな体験ができる!右:リゾート専用の桟橋からボートを駆って、秘密のビーチへのピクニックや、夜明けと同時に釣りへ行くアクティビティをラインナップ。12 ~4月なら、ホエールウォッチングも可。間近で見るザトウクジラのジャンプは大迫力! 海遊びのほか、ジャングルの滝へのピクニックなどもアレンジできる 左:食を通してメキシコ文化に触れるのはいかが? シェフが教える料理教室や、テキーラ&メスカルの飲み比べもメキシコならでは。
Information●Verana[ヴェラナ]住所:Calle Zaragoza No 404, Yelapa 48304 MexicoTEL:+52-55-5351-0984URL:https://verana.boutique-homes.com/※新型コロナウイルスによる渡航制限に関しては、外務省ホームページにて最新の情報を確認してください。雑誌『Safari』6月号 P224~225掲載“海リゾート”の記事をもっと読みたい人はコチラ!
文=古関千恵子text : Chieko Koseki