沿って, smartwatches 14/02/2023

「月額制」が廃止される!?〝トッピング〟で自由に選べるauの新料金プラン「povo2.0」の○と×

■連載/石野純也のガチレビュー

9月29日にサービスインしたpovo2.0。既存の通信事業者にはなかった仕組みを採用しており、新たな取り組みとして注目が集まる

物理SIMとeSIMの2種類、eSIMなら当日から利用が可能に

契約時に物理SIMとeSIMのどちらか一方を選択できる

eSIMなら、SIMを切り替えながら使うのも簡単

トッピングを購入するため、クレジットカードの登録が必要になる

データ容量はトッピングで買い足す、自由度の高さが魅力

データ容量のトッピングは1GBから150GBの5種類。ほかにも24時間使い放題が選択できる

<20GB×3か月と考えると、6490円は破格の安さと言える。1か月あたりの価格は約2163円で、MVNOと比べても割安な料金水準に設定されている。150GBのトッピングの有効期間は180日とさらに長く、およそ半年に渡って利用可能。こちらも、1か月換算すると約2163円と、60GBのトッピングを毎月20GBずつ使った場合と同額だ。一方で、150GBのトッピングを6か月で割ると、1か月あたりのデータ容量は25GBになる。より大きな容量をじっくり使いたい人向けのトッピングというわけだ。

60GBや150GBのトッピングは比較的高額だが、長期間使えるため、1か月あたりの料金はMVNOに近い水準になる

音声通話のトッピングも用意されているため、電話専用に使うこともできる

エリアが広く速度も十分、新たな取り組みのギガ活にも要注目

auの5Gエリアを示したエリアマップ。povo2.0も、同じエリアで利用できる

「月額制」が廃止される!?〝トッピング〟で自由に選べるauの新料金プラン「povo2.0」の○と×

<4Gから転用した5Gは、5G専用に割り当てられた周波数と比べ、通信速度が出づらいのが難点だが、それでも下りの速度が100Mbpsを超えることが多い。実際、以下は渋谷の4G転用エリアで計測した速度。1Gbpsを超えることもある5Gとしては、少々物足りないスピードではあるものの、スマホで通信するには十分で、動画視聴やアプリのダウンロードにもストレスはない。4Gのエリアも広く、電波が入らない場所は非常に少ない。

400Mbpsを超え、ダウンロードはサクサクだ。転用エリアでも、かなり高速になる

屋内で電波が弱いと低速になることもあるが、それでもスマホを使うには十分な速度と言えるだろう

ギガ活で届いたプロモコード。一定額をau PAYで購入するだけでよく、簡単にデータ容量を入手できる

【石野's

取材・文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。