ahamoは海外で使える?渡航時のデータローミング、電話、SMSの使い方と注意点|@DIME アットダイム
ahamo(アハモ)は、2021年3月にドコモがリリースした新しい料金プラン。月間データ容量20GBと5分間の国内無料通話がセットで月額2,970円と、リーズナブルな料金設定が人気を集めている。さらに海外でスマホを使用する場合、ドコモの他プランにはないahamo独自のサービスを提供しているため、「海外に強いスマホ」としてもチェックしておきたい。
本記事では、海外渡航時に役立つahamoの「海外ローミング」と通話・SMSサービス、海外でのahamoの使い方や注意点について解説する。
申し込み不要!追加料金なしで使えるahamoの「海外ローミング」
海外でスマホを使う場合、現地の通信事業者のネットワークを利用して日本の携帯電話会社の通信設備と接続し、データ通信を行う。この仕組みは海外ローミング(データローミング、国際ローミング)と呼ばれ、多くの携帯キャリアのスマートフォンで利用が可能だ。
ahamoも海外ローミングに対応しており、利用にあたって事前の申し込みも不要だ。20GBのデータ容量内であれば追加料金も発生しない。データ容量が20GBを超えた場合は速度制限(最大1Mbps)が発生するが、データ容量の追加購入(1GB・550円)することで解除できる。
ちなみに、ドコモの他の料金プランは、海外ローミングを利用するために「パケットパック海外オプション(1時間200円)」や「海外パケ・ホーダイ(1日2,980円)」を別途利用する必要がある。その点からも、申し込み不要・追加料金なしで利用できるahamoの優位性は高い。
ahamoの海外ローミングは、スマートフォンの「データローミング」をオンにするだけですぐに利用できる。「設定」アプリの「モバイル通信(モバイルネットワーク)」をタップすると設定できるため、データ通信が必要になったタイミングでオンにしよう。
対応エリアは世界82の国と地域。公式サイトで対象エリアを検索可能だ。なお、ドコモの対応エリア(海外200の国・地域)とは異なる点に注意したい。
利便性が高いahamoの海外ローミングだが、注意したい点もある。国外で最初にデータ通信を使用した日から15日が経過すると、速度制限(送受信最大128kbps)がかかる。こちらは20GBを超過した場合とは異なり、データ容量を追加購入しても制限が解除されない。また、スマホのデータローミングをオンのままにしておくと、Wi-Fi接続中であっても海外との通信が発生した際に20GBのデータ容量が使われる。スマホを使わないときはデータローミングをオフにするくせをつけよう。なお、海外での通話・SMSの月間利用額が5万円(もしくは設定した利用停止目安額)を超えると、海外データ通信も含めたサービスが月末まで停止される。利用停止はデータ容量を追加購入しても解除されないため、通話料の増加に注意したい。
電話番号はそのままで海外200以上の国と地域で通話・SMSが可能
ahamoでは海外200以上の国と地域で通話・SMS(ショートメッセージサービス)を使用できる。携帯電話番号もいつもの番号をそのまま使用可能。20GB以内であれば追加料金が発生しない海外ローミングとは異なり、所定の通話料・通信料はかかるが、対応エリアがデータ通信よりも広い点がメリットだ。渡航時には海外ローミングの方法と合わせてチェックしておこう。
滞在先の国から日本の携帯電話や一般電話、同じ滞在国内の日本の携帯電話、滞在国以外の海外などへ国際電話をかけられる。それぞれの通話方法は以下の通り。
・海外から日本のケータイ、一般電話にかける場合
「+」「81(日本の国番号)」「相手先の電話番号」を入力し発信。日本向けの通話料がかかる。
※相手先の携帯電話番号、地域番号(市外局番が)0から始まる場合は、最初の0を除いて入力する(一部の国・地域を除く)。
※ドコモ公式サイト(https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/voice/)より
・海外で日本のケータイを使用する相手(同行者など)にかける場合
「+」「81(日本の国番号)」「相手先の電話番号」を入力し発信。日本向け通話料がかかる。
・滞在国のケータイ、一般電話へかける場合
「相手先の電話番号」を入力し発信。滞在国内の通話料がかかる。
※ドコモ公式サイト(https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/voice/)より
※上記の操作でつながらない場合は、滞在国の国番号を押してから相手先の番号をダイヤルする。
・海外から海外(滞在国以外の国)のケータイ、一般電話へかける場合
「+」「相手先の国番号」「相手先の電話番号」を入力し発信。通話先の国向けの通話料がかかる。
※ドコモ公式サイト(https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/voice/)より
※相手先の携帯電話番号、地域番号(市外局番が)0から始まる場合は、最初の0を除いて入力する(一部の国・地域を除く)。
ahamoでは、海外から相手の携帯電話番号宛にSMSを送信可能。海外ローミングが利用できない地域でも、簡単なテキストメッセージを送信できるメリットがある。通話と合わせて使い方を覚えておこう。
・日本の携帯電話番号(日本のケータイ事業者)へ送る場合
「相手先の電話番号」を入力し送信する。通常のSMSの送信方法と同じ。滞在国から日本の携帯電話番号宛に送信する場合と、同じ滞在国内にいる日本の携帯電話番号(同行者など)宛に送信する場合は、いずれもこちらの方法となる。
※ドコモ公式サイト(https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/sms/)より
・海外の携帯電話番号(海外のケータイ事業者)へ送る場合
「+」「相手先の国番号」「相手先の電話番号」を入力し送信。日本以外のケータイ事業者の携帯電話に送信する場合はこちらの方法となる。
※ドコモ公式サイト(https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/sms/)より
海外での通話は、相手からの電話を受ける場合も「着信料」が発生する。渡航先や機種によって料金は異なるため、ドコモの公式サイトでチェックしよう。なお、ahamoの5分間無料通話は海外利用は対象外で、「かけ放題オプション」も適用されない。SMSは送信時のみ1通100円の通信料がかかり、受信は無料。
また、海外ローミングの項でも解説した通り、海外での通話・SMSの月間利用額が5万円、もしくは設定した利用停止目安額を超過すると、当月末まで携帯電話サービスが利用停止となる。よほど長時間の通話をするのでなければ、利用停止目安額が超過するケースは多くないが、渡航中の通話・SMSのコストには気を配ろう。
文/oki