バルミューダ、「河原の石」のような小型スマホを11月26日に発売へ--10万4800円 - CNET Japan
バルミューダは11月16日、5Gスマートフォン「BALMUDA Phone(バルミューダ フォン)」を発表した。
発表する寺尾氏国内通信事業者としてソフトバンクが取り扱う「A101BM」シリーズと、SIMフリーモデル「X01A」シリーズを展開。それぞれ全国のソフトバンク取扱店やソフトバンクオンラインショップ、バルミューダオンラインストアなどで11月17日から予約を受け付け、11月26日に発売する。販売価格(税込)は10万4800円。なお、SIMフリーモデル購入者は製品申込時に、2万4200円(税込)で端末を2年間補償する「BALMUDA Phone Care」を選択できる。
発表したBALMUDA PhoneBALMUDA Phoneは、IT機器や関連するサービスを領域とする新ブランド「BALMUDA Technologies」の第一弾製品。
サイズは約高さ123mm×幅69mm×奥行き13.7mmで、重さは138g。筐体はディスプレイのアクティブエリアを含め、曲線だけで構成。手に持った時に持ちやすいサイズと形状となるよう、直線部分がないように考慮したという。
持ちやすいよう考慮した4.9インチのフルHDパネル、CPU「Qualcomm Snapdragon 765」を搭載し、内蔵メモリーはROMが128GB、RAMが6GB。インターフェースは「USB Type-C」、バッテリーは2500mAhで、ワイヤレス充電や「NFC Type-A/B/F(FeliCa)」、IPX4(生活防水)、IP4Xなどに対応する。
背面には指紋認証機能を備えた電源ボタンを搭載。OSは「Android 11」で、カメラは背面が約4800万画素、前面が800万画素。カラーはブラックとホワイトの2色を展開する。今後は最低1回のOSアップグレードと、発売日から24カ月のセキュリティアップデートを提供予定だ。
背面にはカメラと、指紋認証機能を兼ねる電源ボタンを配置なお、背面のパネルは、「川に落ちている石」を目指して開発。バルミューダ 代表取締役社長 兼 チーフデザイナーを務める寺尾玄氏は、「買ってから3カ月、1年と経つにつれて劣化をしていくような現在のスマートフォン端末ではなく、皮や木材のように使えば使うほど味が出るよう、特殊な仕上げを施した。半年、1年と使ってみてほしい」と説明した。
こだわりを見せた背面のパネル「メモ」や「計算機」アプリを独自開発
寺尾氏は、筐体のほか、基本アプリとして搭載する「ホーム画面」や、「スケジューラ」「計算機」「カメラ」「メモ」「時計」も特徴と説明。直感的な操作でやりたいことに最短でたどり着けるよう、シンプルながら使い心地の良さを追求した、BALMUDA Phone専用アプリとして提供する。
ホーム画面には、基本アプリを抜粋して並べられるほか、画面左上をタップする「タップコントロール」、二色のストライプをなぞるようにスワイプする「パーソナルストライプ」に、それぞれ自分だけのコマンドを設定可能。タップやスワイプだけで電話したり、マップを起動したり設定できる。
丸で表示されている画面左上へのタップに、さまざまなコマンドを紐付けられるホーム画面の色や表示内容はカスタマイズできるスケジューラアプリでは、2本の指で画面を拡大、縮小する“ピンチ操作”で表示範囲を1日から数日、1週間、1カ月、1年と伸縮可能。それぞれのスケジュールを一瞬で把握できる。1日~1週間の表示では天気や気温も表示し、予定を確認する際に役立つ。「Google」カレンダーといった外部スケジュールデータとの同期も可能だ。
ピンチ操作で表示する予定を伸縮計算機アプリでは、3桁カンマ表示と漢字表示の切り替えや、計算履歴の表示が可能。ドルやユーロ、ポンド、元などの現在のレートで為替計算できる「為替」モードも搭載した。
ドルやユーロ、ポンド、元などに変換メモアプリでは、それぞれのメモを“トレイ”の中に表示。メモの縁の色は変更でき、視覚的に覚えられる。トレイやメモをピンチ操作で拡大、縮小したり、メモの場所を変えたりできるため、目的のメモを素早く探し出すことが可能だ。
トレイの中でメモを整理したり、表示を伸縮したりできるそのほか、時計アプリではダイバーズウォッチにヒントを得た回転ベゼルを備える。また、全ての機能をホーム画面上でも利用可能。
カメラアプリにはバルミューダの料理チームのノウハウを生かし、おいしそうに写す「料理」モードを搭載した。
BALMUDA Phone専用アプリとなるバルミューダがあえてスマホを作った「2つの理由」
寺尾氏は、製品開発に至った二つの理由を説明した。
一つ目は、世の中にあるスマートフォンがあまりにも画一的になってしまっていること。「iPhoneとAndroid端末という種類はあるが、私にはほとんど同じに見える。スマートフォンの世界には“選択の自由”が用意されていないように感じた」とコメントした。
二つ目の理由には、拡大し続けるスマートフォンの画面サイズを挙げる。「十数年のスマートフォンの歴史のなかで、画面サイズは3インチ台から6インチ台になり、面積は2.25倍以上になっている。こんなに大きい板を耳に当てているが、我々(の使い方)はそこまでスマートになっているだろうか」(寺尾氏)
BALMUDA Phoneの開発に当たり、4.5インチから5.5インチまで、0.1インチ刻みでさまざまなデザインを作成。十数年ぶりにデザイナーとして復帰して自分で線を描いた自信作と説明した。
自分で線を描いたと語る