lifehacker lifehacker LifeHacker LifeHacker パスワードがわからない古いMacをリセット・初期化する方法
今週の「Tech 911」では、人からもらったパソコンについて面白い問題に取り組みます。
親でも兄でも隣人でもかまいませんが、ノートパソコンやスマートフォンなど、いろいろなデバイスを持っていて、飽きたらそれを譲ってくれるような、気前のいい年上の知り合いがいたら素敵だと思いませんか?
残念ながら、私にはそんな人はいませんが、米Lifehackerの読者Kyleさんには、いるようです。
ただでもらうのは、いつだって嬉しいしありがたいものですが、Kyleさんは最近手に入れたものにちょっと手こずっていて、助けを求めてきました。
工場出荷状態にリセットすればよい
この質問の少なくとも前半部分は、「ユーザ名とパスワードがない場合、どうやってログインしたらいいか」という意味だろうと推測します。
けれども、この質問には、もっと大きな意味があります。
「ほかの人がロックをかけたパソコンに、どうやったらアクセスできるか」ということです。
ありがたいことに、優れたリカバリーツールや、パスワード解析のノウハウがなくては、などと心配する必要はありません。
あなたの最終的な目標は、自分のものではないアカウントにログインすることではなく、以前にそのアカウントがつくられたシステムを使うことですから。
つまり、中古のMacを工場出荷時の状態にリセットし、まったく新しいシステムであるかのように設定し、そうすることで、ログインの問題をクリアすればいいのです。
Macを簡単にリセットする手順
Macを初期化するための簡単な方法をご紹介しましょう。
ただし、Macの以前の所有者が、ファームウェアパスワードを設定していなかったという前提です。もししていたら、かなり複雑なことになります。
簡単な方法というのは、Macの電源を入れるときに「macOS復元」を起動させるだけです。
(1)電源を入れたらすぐに、「Command+R」キーを押し、スクリーンに何か(通常はAppleのロゴか、回転する地球儀)が表示されるまで押し続けます。
(2)表示されたらキーを離します。
(3)「macOS復元」を起動しても「macOSユーティリティ」のウィンドウが出てこず、その代わりに、ユーザーのパスワードの入力を求める同じようなウィンドウが表示されたら、「リカバリーアシスタント(Recovery Assistant)」をクリックして、「消去(Erase Mac)」を選択します。
(4)「消去(Erase Mac)」という青いハイパーリンクをクリックして、消去します。
(5)これで、システムが消去され、新しいmacOSを初めから設定できます(好きなユーザ名とパスワードを使ってください)。
(3')基本の「macOSユーティリティ」ウィンドウが出てきた場合は、「ディスクユーティリティ」を立ち上げ、macOSがインストールされているドライブを選択し、「消去」をクリックします。
(4')終わったら、ディスクユーティリティを終了。
(5')「macOSユーティリティ」に戻ると、「macOSを再インストール」という便利なメニューがあるので、そこから再インストールを実行します。
iCloudのリセット方法
Macを譲ってくれた人が、iCloud(および、デバイスを探す機能)を無効にしてくれているといいのですが、そうでない場合は、MacのNVRAM/PRAMをリセットすれば、この機能を無効にできます。
そうすれば、iCloudのアカウントにサインインし、これまでもこれからも、このMacはずっと自分のものであるかのように設定可能です。
(NVRAM/PRAMをリセットせずにiCloudに普通にログインし、システムを消去したMacとあなたのiCloudアカウントをつなげることもできるでしょう。私なら両方やってみます)
これで準備は万端。新しく手に入れたMacを使えるはずです。ぜひ、試してみてください。
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Image: Flickr
David Murphy - Lifehacker US[原文:How to Set up a Used Mac When You Don't Know the User Name or Password]