【特集】同じSSDでもこれだけ違う。SATAから第4世代PCIeまで速度差を検証 - PC Watch
現在のPCにおいて、体感性能をアップし、ゲームやアプリなどを快適に利用するために欠かせない機器がSSDである。SSDをOS起動用のシステムドライブに採用するメーカー製PCは年々増加しており、現在では大半のPCがSSDを搭載しているといっても良い状況だ。また、自作PCやメーカー製PCに搭載されていたHDDをSSDへと換装したというユーザーや、さらなる性能アップを求めてSATA SSDから最新のPCI Express4.0のNVMe SSDへと換装したというユーザーも中にはいるだろう。
そんなSSDだが、一口にSSDといっても、現在のSSDには、PCI Express 4.0のNVMe SSD(以下、PCIe 4.0 SSD)、PCI Express3.0のNVMe SSD(以下、PCIe 3.0 SSD)、SATA SSD(以下、SATA SSD)の大きく3種類があり、性能も大きく異る。
最も高速なのは最大読み出し速度が7,000MB/s前後、最大書き込み速度は5,000MB/sオーバーの製品が主流となっているPCIe 4.0 SSDだが、この性能は、読み出し/書き込みともに、大まかに言ってPCIe 3.0 SSDの約2倍、SATA SSDとの比較では読み出しが約14倍、書き込みは約10倍にも達する。
このようにドライブ単体のスペックだけを比較すると、同じSSDでもその性能差は非常に大きい。しかし、実際の使用において、これがどれだけの差を生むのだろうか。本稿では、ドライブ単体性能を計測するベンチマークだけでなく、実際のOSの起動時間やゲームの起動時間/ロード時間、動画の4Kアップスケールトランスコード時間などから、SSDやHDDの実用上の性能差を比較検証する。