Appleの「AirPlay 2」に対応するスマートTV続々、Samsung、LG、ソニーなど | マイナビニュース マイナビニュース マイナビ
米ラスベガスで間もなく始まるCES 2019(1月8日~11日)において、 LG Electronics、Samsung Electronics、Sony、Vizioといった複数の家電メーカーが、スマートTV製品でAppleの「AirPlay 2」をサポートすることを発表した。
AirPlayを利用できる家電機器というとスピーカーはすでに数多くの対応製品が存在するが、TVで利用するにはAppleのストリーミング・セットトップボックス「Apple TV」が必要だった。TVにAirPlay 2が組み込まれることで、Apple TVを接続することなく、iPhoneやiPad、Macから動画コンテンツや音楽をTVにストリーミングしたり、Appleデバイスのミラーリング、「写真」の写真やビデオへのアクセスといったことがTVで可能になる。
LGは、「OLED」(2019)、「NanoCell SM9Xシリーズ」 (2019)、「NanoCell SM8Xシリーズ」(2019)、「UHD UM7Xシリーズ」(2019)。Sonyは、「Z9Gシリーズ」(2019)「A9Gシリーズ」(2019)、「X950Gシリーズ」(2019)、「X850Gシリーズ」(2019 85"/ 75"/ 65"/ 55"モデル)。Vizioは、「P-Series Quantum」(2019、2018)、「P-Series」(2019、2018、2017)、「M-Series」(2019、2018、2017)「E-Series(2019、2018、2017)」、「D-series」(2019, 2018 and 2017)でAirPlay 2をサポートする。これらは「HomeKit」にも対応し、「Home」アプリで管理しているHomeKit対応のスマート家電を、Siriを使ってTVからコントロールできる。発売済みの2017年モデルや2018年モデルの製品は、ファームウェアのアップデートで機能を追加する。
Samsungは、「QLEDシリーズ」(2019、2018)、「8シリーズ」(2019、2018)、「7シリーズ」(2019、2018)、「6シリーズ」(2019、2018)、「5シリーズ」(2019、2018)、「4シリーズ」(2019、2018)などで対応する。同社はAirPlay 2のサポートのほか、iTunes Storeの映画やTV番組を利用できる「iTunes Movies and TV Shows」アプリを提供する。2019年春に提供を開始する予定で、AirPlay 2は約190カ国、iTunes Movies and TV Showsは約100カ国のSamsung Smart TVで利用できるようになるという。
Appleのインターネットソフトウェア&サービス担当シニアバイスプレジデントであるEddie Cue氏はSamsungの発表の中で「Samsung Smart TVを通じて、iTunesとAirPlay 2の体験を世界中のより多くの人達に届けられるのを楽しみにしている」と述べている。
AppleがTVメーカーとのパートナーシップ強化に乗り出した背景には、米国のTV向けストリーミングプラットフォーム市場におけるRokuやAndroid TVの拡大がある。Rokuが7日に公表した2018年10月~12月期の暫定データによると、同期間にRokuのアクティブアカウントが前年同期から約40%増加、2700万アカウントを超えた。2018年の最初の9カ月で米国で販売されたスマートTVには"4台に1台"の割合でRokuが組み込まれていたという。