沿って, smartwatches 27/11/2022

「Play to earn(ゲームして稼ぐ)」が変える新興国の経済(3) | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報

(前回からのつづき)数年前、私はこれを「レジャー経済」と呼んだ。YGGのDizon氏はこれを「Play-to-earn」と呼んでいますが、彼の言葉に力があるのは彼がそれを実現しているからでもあるのだ。Play-to-earnとはゲームをすることでお金がもらえるという考え方だ。

Sky MavisのAxie InfinityのようなNFTのゲームを今から始めれば、まずかわいいNFTのキャラクター(Axies)をレベルアップさせて、価値を高めることでお金を稼ぐことができる。それぞれのキャラクターはユニークだ。他のプレイヤーと戦って勝つことができるし、またそれ以上の価値を持ったコレクション用のペットと考えて保有し続けることもできる。

ベトナムに拠点を置くSky Mavisは、特に仕事が不足している発展途上国のコミュニティに、NFTゲームが変革をもたらすような経済力を構築できると考えているようだ。Sky MavisのJeff Zirlin氏は「AIの登場で多くの仕事がなくなる可能性が高まる中、先進国のモデルにもなり得る」と語る。

売却して利益を得ることができる。ゲームに投資した時間が報われる、つまりゲームでお金を稼ぐことができるのだ。Discordに集まったプレイヤーのギルドであるYield Guild Gamesのプレイヤーがまさにそうだった。このギルドでは、プレイヤーがNFTゲームに簡単に参加できるだけでなく、投資の方法も教えてくれる。また、仮想の土地を買うように、プレイすることが投資になるタイトルへの投資方法も教えている。

フィリピンでは、多くのプレイヤーがAxiesをレベルアップして売り、最低賃金の3倍ものお金を手にしているという。パンデミックで多くの雇用が失われた今、それはとても重要なことだった。

Dizon氏とZirlin氏は、Axie Infinityがフィリピンで何十万もの雇用を創出したと考えており、それ以来、Yield Guild Gamesのような何百ものギルドが形成されるようになった。このゲームを始めるには、プレイヤーはキャラクターを作成するために高額な料金を支払わなければならないが、このギルドでは初心者プレイヤーのためにそれらの料金を支払う「奨学金」を用意しており、プレイ中に稼いだら利息をつけて返すモデルを採用している。YGGとEmfarsisによるこのドキュメンタリー映像は、Axie Infinityのストーリーを切実に捉えている。

この「Play to earn(ゲームして稼ぐ)」経済は、他の多くのゲームで採用されつつある。そしてAxie Infinityとは異なり、それらのゲームの多くはハードコアなプレイヤーからくだらないブロックチェーンゲームだと罵られることもなくなるだろう。というのもPlay-to-earnを活用したトリプルAのブロックチェーンゲームが登場するだろうと、LiontreeとGriffin Gaming Partners(最大手ゲームファンドのひとつ)のNick Tuosto氏はその未来を予想しているからだ。

「Play to earn(ゲームして稼ぐ)」が変える新興国の経済(3) | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報

また、米国のような裕福な国のプレイヤーがよりマシなゲームの登場を待つ間、ベネズエラやブラジル、インドネシア、マレーシア、タイ、ナイジェリア、ガーナ、トルコなどの新興市場のプレイヤーは、デジタルの世界で生計を立てるための方法としてPlay-to-earnを取り入れている。こういったプレーヤーが持っている携帯電話では動作しないため、派手なグラフィックには関心がない。

Zirlin氏は、世界中の恵まれない人々が収入を得られることに期待している。プレイヤーの約25%は、銀行口座を持たない「Un-Banked(アンバンクド)」だ。また、50%はこれまで暗号通貨を利用したことがなく、75%はNFTを初めて利用する。

彼らは、eSportsプレイヤーやTikTok、YouTube、Facebook、Twitchのインフルエンサーのように、これまで存在しなかった新しい仕事を生み出している。何百万人ものプレイヤーがこの仮想経済に参加しているが、その歴史はLinden LabがSecond Lifeを立ち上げた2003年にまで遡る。

(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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