【どこでも簡単に更新】フォード・マスタング・マッハEとは 無線アップデートで新機能を提供 | AUTOCAR JAPAN
ソフトウェアのアップデート OTAで提供
text:Julian Rendell(ジュリアン・レンデル)フォードは、そのライフサイクルにわたり、電気クロスオーバー「マッハE」を継続的にサポートする、新しい無線アップデートシステムを明らかにした。
ソフトウェアの無線アップデート(OTA)は、どこでも簡単に行うことができ、場合によっては2分もかからないと、フォードは述べている。
より長い時間を必要とする複雑な更新は、真夜中などの都合の良い時間にスケジュールすることも可能となっている。
フォードは、すべてのマッハEのオーナーに、配信開始から6か月以内に、最初の無線アップデートが行き渡ると予想している。
オーナーは、利用可能なアップデートについての通知を受け、無線または携帯電話接続を使用してアクティブ化することが出来る。
イギリス価格と性能
エントリーグレードの、後輪駆動の標準モデルの英国価格は、4万270ポンド(529万円)。容量76kWhのバッテリーが、450kmの航続距離と、257psのパワーを提供する。
上級バージョンは、5万ポンド(656万円)となっており、航続距離595kmと出力285psを実現する99kWhのバッテリーパックを搭載している。
ただし、この上級バージョンは、その販売価格がわずかに支給基準を下回ることから、3000ポンド(39万円)の英国政府プラグイン自動車助成金の対象にはならない。
全輪駆動モデルは、4万6750ポンド(614万円)からで、容量76kWhのバッテリーで、418kmを走ることができる。
AWDの上級バージョンは、5万6950ポンド(748万円)から。こちらは航続距離539kmとパワーブーストで337psを達成する。
現在、予約注文が行われており、イギリス市場の推奨デポジット額は1000ポンド(13万円)となっている。
ドライブトレイン 売れ筋は?
フォードの電動化ドライブトレインは、フィエスタ、プーマ、フォーカス・エコブーストのハイブリッドモデルに加え、クーガ、トランジット・カスタム、トルネオ・カスタム・エコブルーモデルに搭載される。
最も効率的なのは、クーガ・プラグインハイブリッドで、NEDCサイクルでのCO2排出量は26g/kmと言われている。
量販モデルのフィエスタ、フォーカス、およびクーガを電動化することにより、フォードは、ヨーロッパのドライバーが支払う燃料代を、年間約2800万ポンド(37億円)節約できると予測している。
フォードはまた、プラグインとバッテリーモデルの導入を加速するため、ヨーロッパ中のフォードの施設に、計1000か所の充電ステーションを開設すると約束している。
「インフラは、カスタマーが、安心して電動モデルを所有するために重要となってきますが、わたし達は自らそれを提供することは出来ません」と、フォード・ヨーロッパのトップ、スチュアート・ローリーは述べている。
なお、マスタング・マッハeの後輪駆動モデルは18インチホイール、前輪駆動モデルは19インチホイールを装着する。
前者は、アダプティブLEDヘッドライトと、赤いブレーキキャリパーを備え、限定版のファーストエディションはパノラマルーフを備えている。
メキシコで製造されているマスタング・マッハEは、オンラインでのみでの販売となり、現在イギリスからもオーダーが可能となっている。
この電気クロスオーバーは、フォード初の量産バッテリー電気自動車であり、2021年末までに発売予定の新しい18のマイルドおよびフルハイブリッド車のフラッグシップとなる。
フォードは、この新しいEVモデルに関心を示している多くの英国のカスタマーが、1万台限定の上級スペックのファーストエディションモデルを、オーダーすると予想している。
画像 フォード・マスタング・マッハE、テスラ・モデルY【ライバル比較】 全27枚