フリービット、端末代込みで月2100円のスマホ新サービス
インターネットプロバイダー「DTI」などの親会社として知られるフリービットは、ドコモ網をMVNOで利用する、スマートフォン本体とネットワークを組み合わせた新サービス「freebit mobile」を開始する。
freebit mobileで提供されるオリジナルの5型スマホ「PandA」
端末、データ通信、IP電話がセットで月2100円5型のオリジナルのAndroidスマホを用意
今回発表されたfreebit mobileの第1弾サービスは、端末の割賦代金(24回払い、一括で2万4000円)とデータ通信SIM、IP電話の組み合わせで月2100円という料金が最大の特徴だ。
別途初期費用として3150円が必要
150~200kbpsと速度制限されているものの上記料金でデータ通信が利用でき、さらに100MBあたり263円のオプションを購入することで高速通信にも対応する。高速通信分は同社が開発した技術でアプリ単位での制御が可能。また、IP電話(050番号が付与される)には帯域が別途確保されており、安定した通話が利用できるとする。「090/080/070」の電話番号を用いた携帯ネットワークによる音声通話もオプション(月1000円)で提供される。
今回提供されるAndroidスマートフォン「PandA」(パンダ)はフリービットがデザインと開発を行ない、中国のEMSで製造されているとのこと。ディスプレーは5型で解像度は480×854ドット。CPUは1GHz動作のデュアルコア、2000mAhバッテリーを搭載する。
日本では珍しい、正規で使えるデュアルSIM機でもある
フリービットは渋谷に本社を構えており、開発も社内で行なわれている。そのため背面にも「Designed by freebit in Shibuya」という文字が
さらにネットワーク対応は、3G/2G(W-CDMA/GSM)までと、決してスペックが高いわけではないが、FOMAプラスエリア対応に加え、デュアルSIMスロット搭載など、なかなか魅力的な1台となっている。
また、独自開発のアプリ/プラットフォームとして「One」を搭載。このOneでは、写真や音楽などをウェブブラウザーにドラッグ&ドロップするだけで、クラウドストレージ経由でPCとスマホ間のファイル同期が可能だ。
MVNOで3大携帯キャリアにチャレンジリアル店舗も開店予定
フリービットCEOの石田宏樹氏
フリービットは前述のDTIのほか、ハードウェア開発のエグゼモード、中国を拠点に持つアプリケーション開発会社などを傘下に収めているため、垂直統合型でのサービス展開が可能であったとのこと。
また、直接端末やサービスに触れられる場として、直営店舗も計画されており、今年中にも地方都市で展開予定である。
発表会ではフリービットのCEOである、石田宏樹氏みずからがプレゼンテーションを行なった。その中では、国内の3大携帯キャリアが、競争環境下においても合計で年間2兆円の営業利益を上げている点、ヴァージン・グループの会長であるリチャード・ブロンソン氏が、寡占状態にある業界に新しいサービスや商品で立ち向かい、実際に通信業界(ヴァージン・モバイル)において、欧米で一定のシェアを獲得している点を紹介。同じMVNOベースでスマートフォンを提供するfreebit mobileの可能性についてアピールした。
ヴァージン・モバイルを例に挙げて、MVNOによるハード/ネットワークを一体化したサービスへの意気込みが語られた
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