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11/07/2022
WiMAXスマートフォンの狙い――ドコモLTEに対抗するKDDIの戦略商品 | ビジネスネットワーク.jp
2011年春・夏のスマートフォンのラインナップで独自のポジションを占めるのが、KDDIが4月に投入した「htc EVO WiMAX」――日本では初となるWiMAXとCDMA2000のハイブリッド端末だ。このモデルは、米国第3位の携帯電話事業者であるスプリント・ネクステルが昨年6月に投入し、半年で300万台を販売したヒット端末「HTC EVO 4G」を日本市場向けにアレンジしたものだ。最大の特徴は、3Gネットワークに加えて下り最大40Mbpsのデータ通信が可能なWiMAX網が利用できる点にある。スプリント・ネクステルは、自らも出資するWiMAX事業者クリアワイヤの回線を調達し、自社のCDMA2000ネットワークと組み合わせたハイブリッド型のデータ通信サービスを展開している。EVO 4Gの投入で、このハイブリッド型サービスをスマートフォンにも拡大。昨年末にLTEを導入した業界トップのベライゾン・ワイヤレスなどとの競争に挑んでいる。これと同様に、EVO WiMAXは、KDDIがUQコミュニケーションズの回線を利用して2010年6月から提供しているハイブリッド型データ通信サービスの仕組みを使って提供するもの。電波の状態に応じて2つの網を自動的に切り替えるため、シームレスな通信が可能だ。
テザリングを前面に打ち出す
KDDIがEVO WiMAXを導入したのには、大きく2つの狙いがある。1つは、サービス競争力の強化だ。WiMAXの高速性を活かしてスマートフォンの新たな利用法を提案し、新たな顧客の獲得を実現する。
4月にKDDIが 投入した日本初の WiMAXスマートフォン「htc EVO WiMAX」 | テザリングの設定画面。最大8台のWi-Fi機器が接続可能で、WEP、TKIP、WPA2の3種の暗号化に対応する |