沿って, smartwatches 04/06/2022

炊飯器の電気代は1カ月いくら? 保温機能の電気代は? 賢い節約方法を解説 - 電化製品の電気代っていくら?(6) | マイナビニュース マイナビニュース マイナビ

炊飯器の電気代、1カ月でいくらかかる?

■炊飯器の電気代はいくら?

最近の炊飯器には様々な機能が搭載されていますが、加熱方法で分類すると、「マイコン炊飯器」「IH炊飯器」「圧力IH炊飯器」の3タイプに分けられます。それぞれの炊飯器は、以下のような特徴を持っています。

・マイコン炊飯器…シンプルな構造の炊飯器で、火力は弱い。内釜の底にヒーターを搭載して加熱し、内釜全体に熱を伝導し炊飯する

・IH炊飯器…近年主流となっている炊飯器で、火力は強い。電磁線により内釜全体を発熱させる「電磁誘導加熱方式」を用い、一気に高温で加熱して炊飯する

・圧力IH炊飯器…多様な機能を搭載する炊飯器で、IH炊飯器より火力が強い。「電磁誘導加熱方式」で加熱したうえで、釜の中を密閉状態にして高圧力で炊飯する

炊飯器の電気代は、「消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)」で計算できます。炊飯器の電気代は、炊飯時と保温時で大きく消費電力量が変わり、また、炊飯器のタイプによっても消費する電力が異なります。そこで、それぞれのタイプの炊飯器について、炊飯と保温にかかる電気代を計算してみました。

なお、1日1回炊飯器を使用し、炊飯には1時間かかり、保温を5時間するとします。1kWhあたりの電力量料金は、27円で計算します。

『ZOJIRUSHI マイコン炊飯ジャー極め炊き NL-DS10』5.5合炊き炊飯器1回あたりの炊飯時消費電力量:162W(炊飯時間は1時間)1時間あたりの保温時消費電力量:16.8W

炊飯器の電気代は1カ月いくら? 保温機能の電気代は? 賢い節約方法を解説 - 電化製品の電気代っていくら?(6) | マイナビニュース マイナビニュース マイナビ

このマイコン炊飯器で1時間の炊飯をしたときの1回あたりの電気代は、「162W÷1000×1時間×27円/kWh=4.374円」となります。一方、5時間の保温をした時の電気代は、「16.8W÷1000×5時間×27円/kWh=2.268円」です。つまり、1時間でご飯を炊き5時間保温をすると、電気代の合計は6.642円。1か月あたりの電気代は、約206円となります。

『ZOJIRUSHI IH炊飯ジャー極め炊き NW-HA10』5.5合炊き炊飯器1回あたりの炊飯時消費電力量(エコ炊飯):172W(炊飯時間は1時間)1時間あたりの保温時消費電力量:15.1W

このIH炊飯器の1回の炊飯にかかる電気代は、「172W÷1000×1時間×27円/kWh=4.644円」。5時間の保温をした時の電気代は、「15.1W÷1000×5時間×27円/kWh=2.0385円」です。炊飯と保温の合計は6.6825円、1か月では約207円かかる計算です。

『TIGER 圧力IHジャー炊飯器<炊きたて> JPA-X100』5.5合炊き炊飯器1回あたりの炊飯時消費電力量(エコ炊き):176W(炊飯時間は1時間)1時間あたりの保温時消費電力量(エコ炊き):17.8W

この圧力IH炊飯器で1回の炊飯にかかる電気代は、「176W÷1000×1時間×27円/kWh=4.752円」です。5時間の保温をした時の電気代は、「17.8W÷1000×5時間×27円/kWh=2.403円」となります。炊飯と保温の合計では、7.155円。1か月では、約222円となる計算です。

一般的に、3タイプの中では、マイコン炊飯器は消費電力が小さくなる傾向にあります。しかし、機種によって一概にそうとは言い切れず、今回計算したモデル機種でも、電気代に大きな差は見られませんでした。

■炊飯器の電気代を節約する方法

毎日のように使う炊飯器。1度の炊飯や保温にかかる費用は大きなものではありませんが、日々のちょっとした工夫で、電気代を抑えることができます。炊飯器の電気代を節約する方法を3つご紹介しましょう。

炊飯器は、保温にかかる時間が長いほど、電気代が多くかかります。実際、先ほど電気代を計算したどのタイプの炊飯器でも、10時間保温すると、1回の炊飯にかかる消費電力とほぼ同じ電力を使うことがわかりました。

また、資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2020年版」によると、省エネのためには炊飯器の保温時間は4時間までを目安にすべき、と記されています。保温時間をできるだけ短くするには、タイマー機能を使いましょう。食事の時間に合わせて炊飯すると、保温時間を短くでき、炊き立てのおいしいご飯を食べることもできます。

「保温時間は短くできても、炊飯で節約するのは難しい」と思いますが、最近では、「エコ炊きモード」など省エネ機能が搭載されている炊飯器もあります。エコ炊きモードを使うと、電力を抑えながらおいしくご飯を炊くことができます。

電気代を節約するには、炊飯の回数を減らすこともポイントです。たとえば、朝と晩に1合ずつ炊いているなら、1度に2合炊いたほうが経済的です。炊いたご飯は冷蔵庫や冷凍庫で保存し、食べる前に電子レンジで温め直しましょう。

ただし、4~5人家族などの場合は、人数分を電子レンジで温め直すとかえって高く付くことも。ご飯の量に応じ、炊飯器の保温と電子レンジをうまく併用しましょう。

■節約の工夫を習慣づけよう

自炊する家庭では、特に使用頻度の高い炊飯器。よく使うからこそ、使い方を工夫するほど節約につながります。また、炊飯器に限らず、使っていない家電のプラグは抜くなど、ちょっとした習慣で無駄を省いていきましょう。

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中

この著者の記事一覧はこちら