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23/06/2022
What are the smart contact lenses designed by the 107th MOJO VISION and INWITH, etc.
March 1st (Tuesday) 10:33 Mynavi News
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日本のコンタクトレンズの使用人口は、おおよそ1500万人と言われている。そんなコンタクトレンズにも“スマート化”の波が押し寄せている。このスマート化とは、今流行りのメタバースの世界へと移行できるXRを実現可能にするという意味だ。このスマートコンタクトレンズは、現在「Mojo Vision」と「InWith」の2社が主に手掛けているようだ。では、このスマートコンタクトレンズとはどのようなものなのか、今回はそんな話題について紹介したいと思う。スマートコンタクトレンズとは?スマートコンタクトレンズの“スマート”とは、XRを実現可能にすると申し上げたが、別の言い方をすると、スマートコンタクトレンズとは、コンタクトレンズの中に、超小型の電子デバイスを搭載して、視界に文字や画像などを映し出すことができるのだ。このスマートコンタクトレンズを手がける企業にMojo VisionとInWithがある。Mojo Visionは、米国の企業で例えば、彼らは、砂粒ほどの超小型なmicroLEDディスプレイと全固体電池を搭載したスマートセンサーを使用して、視力を矯正することができるスマートコンタクトレンズを手がけている。他にも彼らは、スポーツのシーンでの利活用を提案している。例えば、ゴルフ。ピンまでの距離などの情報を文字や画像などで視界に映し出すのだ。マラソンのコースやランニングペース、自己ベストなども表示させながら進むことができるようだ。Mojo Visionは、メニコンとタッグを組みスマートコンタクトレンズの研究開発を進めている。InWithは、ソフトタイプのスマートコンタクトレンズの開発に成功している。スマートコンタクトレンズは、小型の電子デバイス、電池そしてXRを映し出すディスプレイなどを搭載するためハードタイプになるのが一般的だったという。しかし、これらにフレキシビリティーを持たせる製造技術を開発し、ボシュロムと共同でスマートソフトコンタクトレンズの開発に成功し、米国で特許を取得しているという。スマートコンタクトレンズで実現される未来スマートコンタクトレンズは、コンタクトレンズと同様に眼球に装着するため、VRゴーグルなどのように大型なものにならずに済むというメリットがある。しかし、スマートコンタクトレンズとクラウドとの通信のためには、ウェアラブルデバイスが必要にはなるだろう。では、このスマートコンタクトレンズでどのような未来が実現されるのだろうか。まずはスポーツシーン。上述でゴルフとマラソンを示したが、他にもサイクリング、サッカー、バスケ、アメフロ、ラグビーなどさまざまな場面で活用されるだろう。相手の動きを予測したり、ノーマークなスペースを見つけたり、風向きを読んだり、視界に表示しながら瞬時に判断するための情報が提供されるだろう。ただ、公式試合で活用できるかはルールによるだろうか。他にも、観光やエンターテインメントだ。観光はもちろん、道案内、時間、観光資源の説明、おすすめのカフェ情報を提供するといった活用法が思い浮かぶ。また、“インテリジェンス”なかくれんぼ、なんていうのもあるかもしれない。他にも、ヘルスケアにも活用されるだろう。上述で紹介した視覚支援はもちろんのこと、涙腺から分泌される涙に含まれるブドウ糖から血糖値を計測できるのだという。この血糖値の計測についてGoogle傘下のVerily Life Sciencesが手掛けていたが、中止してしまっている。しかし、InWithでは同様の技術について特許申請がされているようだ。いかがだっただろうか。Mojo VisionとInWithのスマートコンタクトレンズはとても未来感がある。おそらくスマートコンタクトレンズとスマートフォンを持っているだけで非常に利便性の高い生活を送れる未来が来る、そう感じるのはわたしだけだろうか。齊田興哉さいだともや2004年東北大学大学院工学研究科を修了、工学博士。同年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社し、2機の人工衛星プロジェクトチームに配属。2012年日本総合研究所に入社。官公庁、企業向けの宇宙ビジネスのコンサルティングに従事。 現在は、コンサルティングと情報発信に注力。書籍に「宇宙ビジネス第三の波」、「図解入門業界研究 最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ〜くわかる本」など。テレビ、新聞、Webサイト、セミナー・講演も多数。 この著者の記事一覧はこちら