愛と喜びと悲しみのAndroid 12アップデート - ケータイ Watch
au版Pixel 5の発売からおよそ1年が経過しました。途中、謎の再起動ループに外出先で直面するという緊急事態もありましたが、なんやかんやでしっかり愛着が沸いており、メイン端末としてガッツリ使い込む日々が続いています。そして待望のOSメジャーアップデートが10月20日に配信開始となり、早速適用しました。
いやぁー、やっぱり新しいOSを触ると、理屈抜きに気分はアがりますな! これはまぁ筆者の単なる趣味かもしれませんが、新旧OSの似ているところ、実は違っているところ、明らかに便利になっているところを探すひとときは、喜びに溢れています。
こちらがAndroid 12にアップデートしたPixel 5のメイン画面「デバイス情報」画面を覗くと、こんな感じ事前の発表を聞く限り、アップデート最大の目玉は「Material You」と呼ばれる新しいUIデザイン・色調体系の導入でしょう。ただ実機に適用されたものをみる限り、慣れないせいもあって少々戸惑いがありました。特に、壁紙の色に応じてUIの文字色や決定ボタンの色が変わる仕様は、ちょっと大胆過ぎる気も。個人的に、タップすべき場所を色で認知しているケースが少なからずあるので、壁紙変更の度にそれが変わるとすると、ちょっとツラい気がします。
ただ、ダークモードについても当初は苦手だったものが今やお気に入りになったので、慣れによる部分も多いと、今のところ捉えています。
クイック通知パネルも、タップ部分が大きくなってその代わりに項目数が減り、機能的な位置付けがだいぶ変わった印象です(というか、クイック通知パネルを使う必要性が減ってきているのかも?)。
Pixel 4×Andorid 11のクイック設定パネルPixel 5×Android 12のクイック設定パネルPixelシリーズならではの「電源+音量(大)」ボタン同時押しによる着信音ミュートON機能は、健在でした。ただし、音量ボタン(大・小どちらも)短押しで表示される着信音モードについては、画面タップ時の挙動が変わりました。それまでは、画面上に表示されるアイコンをタップする度に、通常・バイブ・ミュートがトグルしましたが、今回からは3モードが同時表示され、どれかを任意に選ぶ格好になっています。
「片手モード」の導入も、Pixelシリーズにとっては大きな変化です。ナビゲーションバー(画面最下部中央にほぼ常時表示されるバー)を下にスワイプすると、画面が全体的に下方向へスライドし、画面上部のアイコンにタップしやすくなります。iPhoneや、Pixel以外のAndroidスマホではほぼ当たり前の機能でしたので、周回遅れ感は拭えませんが、素直に歓迎したいです。
音量ボタン短押し時の“着信音設定”の挙動が、トグルではなくなりました待望(?)の片手モード。今後Galaxyとかの片手モードはどうなっていくのだろうか?新しい操作感が次々提示される一方で、悲しかったのがAndroid Autoの利用シーンが大幅に減退したことです。Googleマップの充実したナビ機能をスマホ画面上で直接、かつ専用UIで操作できる機能なのですが、Android 12アップデート後は明確に利用できなくなりました。
Android Autoは、車載機器との連携があくまでメインストリーム的な使い方で、今回言及している機能廃止の影響はありません。対してスマホ画面上で完結させるモードは、どちらかといえば傍流ですが、それでも利便性は高く、個人的に愛用していました。
もうAndroid Autoアイコンをタップしても、この画面にしかなりません……Google マップの運転モード。色々説明されていますが、要は「経路検索で車のルートを調べた後に『ナビ開始』を押す」と、この画面になります」Googleでは、今後はGoogleマップの運転モードを使うよう案内しています。ただ、微妙にAndroid Autoとは使い勝手が違っていまして、まずナビ中に音楽アプリを操作しづらい。再生したい楽曲をピンポイントで選ぶのが難しくなりました。
そして同じくナビ中、車を駐停車させてもナビゲーションが自動中断せず、それこそトイレへ歩いて行く途中でも頻繁にリルートされ、そのたびに音声案内が流れてしまいます。この問題は、車載Bluetooth機器と連携させれば発生しなかったので、正直かなり煩雑になってしまいました。まさに痛し痒し!
Android 12に限りませんが、やはりOSのアップデートを巡っては色々ありますね。とはいえ、OSの安定性など内部面ではアップデートの効能は大きいでしょう。このあとも小規模な修正はドンドン入っていくでしょうから、それも含めて、変化を楽しんでいこうと思います。
運転モード中に一部音楽アプリの操作はできますが、あらゆる操作に対応している訳ではなく
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